JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「機会があったら、倉坂壮志に近付いてみるよ。絶対好きにならないからさ」
少し酔った真佐は本当に色っぽくて、こんな女性を前にしたら、倉坂さんはどう思うんだろう。
抱きたいって思うんだろうな。
私にはキスしかしない。
きっと、それ以上の魅力がないからなんだ。
抱きたいと思うほどの魅力がない。
はぁ・・・・・・
でも、癒されるって言ってくれた。
私って、一体彼の何??
「さっきから、笑ったり、ため息ついたり、あんたおかしいよ」
真佐は私の足をポンと蹴って、大笑いした。
「恋するとおかしくなるの!!」
どうしても嫌いにはなれなかった。
だから、ちょっとだけ距離を置いてみよう。
寂しいって思ってくれる?
会いたいって思ってくれる?
それとも、もう私なんて必要ないって、離れてしまうのかな。