JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「倉坂さんってかっこいいですよね」
隣に座る後輩がそんなことを言うもんだから、私の顔は引きつってしまう。
ナイスバディなのに今彼氏がいないらしい後輩。
「そ、そうかな?」
「相沢先輩は好みじゃないんですか?私は、超好みですよ」
「へぇ~」
「本当に好みじゃないんですか?相沢先輩」
「別に」
倉坂さんは、多分、誰から見てもかっこいい。
彼を嫌いだと言う人はいないんじゃないかと思う。
それくらい好感度もバッチリで。
男性からも女性からも人気がある。
「彼女いるのかなぁ?」
ニマニマしながら倉坂さんのことを話す後輩に冷たく言い放つ。
「いるに決まってんでしょ?しかも遊んでるよ」
実際のところ、私は彼を何も知らない。
それなのに、そんなことを言ってしまった。