JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「ちょっとぉ!!」
会うなり、私の両肩をグイっと掴む真佐。
「何?なによ~!」
「何、あのイケメン!超、イイ男じゃん!」
何を言い出すかと思うと・・・・・・
「イイ男だと思うよ!私に、何もして来なかったし、誘う素振りもなかった!!」
それを聞いて、体の緊張が一気に解けた。
「そうなの?キス、してない?」
「バカでしょ?そんなのするわけないじゃないの。真剣に、仕事の相談に乗ってくれてさ。真面目君って感じだったよ?こんなイイ女を目の前にしてんのにさ」
と、真佐はケラケラ笑った。
そうなんだ。
倉坂さん、真佐に手を出さなかったんだ。
「連絡先も聞いてこなかったから、拍子抜けしちゃった。私、誘われたらどう断ろうかと考えてたのにさ」
「さすが、真佐だね~」
「でも、信じていいんじゃない?倉坂壮志、合格だよ!!」
男に厳しい真佐からの、“合格”は、かなり嬉しい。