JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「あんな至近距離で見つめられちゃうと、やばいよね。綺麗な顔立ちだし、声もセクシーだよね」
真佐があまりにも興奮して話すので心配になる。
「惚れないでね」
「わかってるよ!あれは、鑑賞するには良いけど、彼氏にするにはレベルが高すぎる。私は、疲れちゃうからヘタレ男でいいや」
「はははは」
真佐がいてくれて良かった。
真佐と話すたびに、勇気が出る。
間違っていないんだと思える。
この恋を頑張ろうって思えるんだよね。
「ありがとね、真佐」
「な~に、言ってんの?私も今日は、倉坂壮志に癒されたからいいの。でも、あと数回飲んだら惚れちゃいそうだなぁ」
冗談っぽくそう言った真佐。
「キスくらい、したかったな」
な~んて言う真佐だけど、もし本当に倉坂さんに迫られたら、殴ってでも逃げると思う。
そういう子なんだ。
真佐は、友達想いの優しい子だからね。