JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ライバル?
~ライバル?~
倉坂壮志33歳。
営業部課長
バスケットボール元日本代表、身長177センチ。
今日知った情報は、以前から噂に聞いていたはずだ。
彼はモテる為に生まれてきたと言っても過言ではない。
モテないわけがない。
「お前、ほんと酒弱いな」
倉坂さんは俺はお酒が強いと言っていた。
でも、本当に強い人はこんなにも甘えてこない。
1時間後、トイレの前で顔を合わせた私に言った。
「俺、酔ったぁ」
寂しそうな子犬のような瞳で私を見つめて。
「ちょっと肩貸して」
そして、私の肩に頭を乗せた。
ほんのり香るいい匂い。
香水なのか、整髪料なのか、わからないくらいのほんのり感がまた高感度UP。
「だ、大丈夫ですか?」
「緊張しちゃって、飲みすぎたみたい」
「緊張とかしてるように見えないですけど」
「するよ。緊張もするし不安でいっぱいだって・・・・・・」
頭を乗せたままそう言った倉坂さんは、私の首筋にフーっと息を吐いてから顔を上げた。
何ですか。
今の・・・・・・
全身ゾクゾクしたんですけど。
何かの魔法?