JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「あ、相沢さんはどうですか?」
倉坂さんが、私をチラリと見た。
部長は少し眉をひそめながら私を見た。
私なんかじゃ嫌だよね、部長は。
「あぁ、相沢か」
そう言った部長に、私は遠慮がちに首を振った。
ゴルフの経験はあるけれど、最近練習もしていないし。
「相沢、ゴルフできる?」
私の隣に来た倉坂さんは、キラキラした瞳で私を見た。
久しぶりの会話。
目をそらしたいのに、そらせない。
かっこいい。
素敵だな、今日も。
「できますけど、下手なので遠慮しときます」
「何言ってんだよ。俺も下手だし、気にするなよ。ねぇ、部長!」
部長は、渋々といった表情だったけど、頷いた。
「相沢、詳しいことは倉坂から聞いてくれ。よろしくな」
部長はそう言うと、席を立った。