JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
そりゃバレてるに決まってる。
キスをすればわかる。
私は倉坂さんを求めている。
隠すことなんてできない。
キス以上のことを求めてしまっていることも、もうバレているはず。
「ナイスショット!!」
部長のドライバーショットに、爽やかな声をかける倉坂さん。
仕事のできる男。
上司とも部下とも、良い関係を築くことができる。
「相沢、リラックスリラックス」
緊張気味の私の肩をガシっと掴む。
余計緊張しちゃうんですけどぉ。
「深呼吸して、誰もいない草原に打ち込むと思え」
「はい」
的確なアドバイスのできる倉坂さん。
クールな言い方なのに、優しさが感じられる。
目を閉じた。
誰もいない草原。
ここには私と倉坂さんだけ。
「お~!すげーじゃん!ナイスショット!!」
倉坂さんの大きな声で我に返る。
周りの人もみんな拍手をして、私に笑顔を向けていた。
「真っ直ぐ飛んだぞ。いい感じ!」
私の1打目は、大成功だったようだ。
倉坂さんのアドバイスのおかげ。