狂愛。
白が怖い私は、ひたすら逃げた
逃げて逃げてたどり着いたのは
何色にも塗り潰せないほどの
漆黒の黒の場所だった。
そこで聞こえる声は私の
愛しの声だった。
だけど、何をいっているのか分からない
そんな時間がずっと続いた。
でも、一言だけはっきり聞こえた
お前が死ぬなら俺も死ぬ。
そんな言葉だった。
愛しい人には死んで欲しくなくて
私は声の方に走った。
目を開けると、
私が愛してやまない人がいた。