notebook 1
思えば、彼のことは狂おしいほどに好きだったが、
一緒にいて良い事は一つとしてなかった。
全然楽しくないし、
気は合わないし、
彼は浮気するしで散々だった。
それなのに好きだった。
良い事なんか一つもなくても、
彼の好きなところを一つもあげられなくても、
それでも彼が好きだった。
私は彼の肉片を拾い上げて抱きしめた。
手をあらったものの、肉片に座ったり触れたりしたので私は血だらけだった。
このまま彼の肉片を全て飲み込んで彼と一つになってしまいたいと思う。
それをできるだけの勇気が、私には十分ある。
けれど彼にはない。
彼はきっと私と一つになるなんて我慢ならないだろう。
だって最後に彼は言ったのだ。
『お前なんてずっと前から嫌いだった』と。
一緒にいて良い事は一つとしてなかった。
全然楽しくないし、
気は合わないし、
彼は浮気するしで散々だった。
それなのに好きだった。
良い事なんか一つもなくても、
彼の好きなところを一つもあげられなくても、
それでも彼が好きだった。
私は彼の肉片を拾い上げて抱きしめた。
手をあらったものの、肉片に座ったり触れたりしたので私は血だらけだった。
このまま彼の肉片を全て飲み込んで彼と一つになってしまいたいと思う。
それをできるだけの勇気が、私には十分ある。
けれど彼にはない。
彼はきっと私と一つになるなんて我慢ならないだろう。
だって最後に彼は言ったのだ。
『お前なんてずっと前から嫌いだった』と。