5日間の恋。
非日常が訪れた
あぁ~、終わった終わった。
長かった学校が終わり、私は大きく
背中を伸ばした。
皆はガタガタを席を立って帰りの支度を
している。
私もさっさと帰りたいので、
支度をしようと欠伸をしながら席を
立つと、ふとドアの方から私の名前を
呼ぶ声がした。
「真優ー!高橋君が呼んでるけど!」
…ん?
高橋?
私は頭に思い浮かべないまま廊下に
出た。
高橋君とやらを見ると、いつも休み時間に
廊下で見る顔だった。
この学年の男子のリーダーグループに
いつもいる高橋拓也。
高橋って言うんだこの人。
まぁ、学校では有名でも私は一言も
喋った事ないんだけどね。