ブナイレンアイ
the First Chapter
春が来た。私春原由奈〈ハルハラユナ〉は2年生になり、所属するバスケ部のマネージャーはまだ私1人のままだった。
「タオル受け取ってから休憩入ってくださーい」
ひとりでも仕事はできていた。だからあまり困ったこともない。
「やっぱりマネ1人は厳しいか?」
部長に聞かれたことがあった。だけどマネを増やすことはできないんだ。