ブナイレンアイ

「なーんーでー、俺だけ知らないんですか?」



自分だけ、退部の件を知らなかったことにそうとうご立腹のようで、私そっちのけで先輩たちやカオルくんに掴みかからん勢いだ。



「カナト…ごめんね?あの、心配かけたくなかったの…」

みんなに、ばれたのも、私の知るところではなかったし…



「っー!!」

そう言うと、カナトは顔を背けてしまった。

顔が赤くなるほど怒ったのか、と心配になってしまう。
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