ブナイレンアイ
今にも暴れ出さんばかりに激怒している。
「本当にカナト?どうしたの?」
私がカナトの腕を掴むと、カナトは私の席に目を向けた。
「え?」
「許さねぇ」
私の席、机にはマジックペンで落書きされていた。
たらし
遊び人
痴女
詐欺師
…
「カナト?あんなの気にしないでよ」
私はカナトを見ると、頼む。
絶対、訳は言いたくないから。
ことを大きくしたくない。
「なんでだよ?!なんでユナが!」
「先輩。僕たちのせいらしいです」