ブナイレンアイ


ピンポーン


私が声を抑えて泣いていると、玄関のチャイムが鳴った。



私は立つ気力もなくて、居留守を試みた。


だけど、チャイムはおさまることを知らず、鳴り響いた。



ガチャ



「え?」


ドアの開いた音。鍵をかけ忘れたことに気づき、私の身は固まった。






「だ、誰?」




私の呼びかけにこたえたのは…
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