ブナイレンアイ
「おはよ!ユナちゃん!」
眠い目をこすっても、瞬きを繰り返しても、玄関に立っているのは…ハルキ先輩だった。
「おはようございます…何してるんですか?」
「何してるって、迎えに来たよ?」
当然のように先輩は微笑むわけで…
「訳わかんないです…」
知らぬ間に自転車の後ろに乗っていた。
でも、途中で先輩がわざわざ迎えに来てくれた意味がわかってきた。
集まる視線。
後ろ指さされ、コソコソ話。
バスケ部のメンバーの人気がそれだけで伺えた。