ブナイレンアイ


ピキリ



その場の空気が凍りつく。




初めて聞く、部長の冷たい声。


それは、女の子たちも、カナトも初めて見るようで、目を見開いている。



その中でハルキ先輩だけはあちゃーと頭を抑えていた。


「いくら春原の運動能力が高くてもさ、大事な女が暴力振るわれそうならお前たちのこと許さないよ?」



部長は笑っている。確実に、笑っている。

でも…いつもと違う…?
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