ブナイレンアイ

私は部活終わり、カオルくんに声をかける。




「先輩?」



カオルくんは振り返ると私に微笑みを向けた。



笑わないで。私に、笑かけないで。


これから、カオルくんを傷つけないといけないんだから。





「ごめんね。今、話できる?」




もう誰もいない体育館。外は暗いのに、この空間だけが煌々光っている。






「やだ












って言ったらどうします?」
< 181 / 252 >

この作品をシェア

pagetop