ブナイレンアイ



「あっれー?どうしたんですか?確か…春原さん?」



それは、1人の女の子によって阻まれた。




…アイだ。




「み、宮城さん…」




「上にいるのは…コウと…あぁ、有名な夕凪先輩ですか」




ズキンと、心が痛む。


アイが、コウ、と呼んだから…




そう…だよね。




付き合ってるんだもん。





当たり前…






すると、話し声に気づいたのか、ハルキ先輩の声が聞こえた。




「誰かいる?」




それを聞いたアイは、私の腕を掴み、階段の裏まで引っ張った。


< 194 / 252 >

この作品をシェア

pagetop