ブナイレンアイ
「あっれー?どうしたんですか?確か…春原さん?」
それは、1人の女の子によって阻まれた。
…アイだ。
「み、宮城さん…」
「上にいるのは…コウと…あぁ、有名な夕凪先輩ですか」
ズキンと、心が痛む。
アイが、コウ、と呼んだから…
そう…だよね。
付き合ってるんだもん。
当たり前…
すると、話し声に気づいたのか、ハルキ先輩の声が聞こえた。
「誰かいる?」
それを聞いたアイは、私の腕を掴み、階段の裏まで引っ張った。