ブナイレンアイ


「本当に、何があったんだ?」




もう、ただ事ではない事に気がついているのだろう。




「なにも…ないです…」





「今回は親御さんを呼ぶぞ?」




その瞬間、私は動きを止めた。





「だ…め…、だめ。絶対、だめ」





「先輩…?」




私の頭は真っ白だった。



会えない。この状態でなんて、無理。





今度こそ…だれも、いなくなる。







私のもとから、みんな、みんな…



< 202 / 252 >

この作品をシェア

pagetop