ブナイレンアイ



「なんでもないの…本当にごめんなさい」



私はカオルくんの学ランを頭から下ろすことができなかった。



「ごめん。仕事だったのに」



「ユナ、取り敢えず家に入ろう」


お父さんはそう言い、私の肩に手を置いた。




その瞬間……………



ハラリと学ランが地面に落ちた。

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