ブナイレンアイ
次の朝、誰かに頭を撫でられる感覚で目が覚めた。
「あ、起きた。おはよ!ユナちゃん!」
「ハルキ先輩…?なんで?」
最近起きたらハルキ先輩がいることが多い。
「美容院、行かない?学校サボって」
ハルキ先輩は私の髪をくるくるしながら言った。
いつの間にかお父さんがいなくなっていたことにも気づいた。
「また、鍵あいてましたか?」
「うん。気をつけなきゃ!」
鍵もかけていかないなんて、本当に私をなんともおもってないのかな。
「先輩は…聞かないんですか?」