ブナイレンアイ

そっと屋上の硬い鉄扉を開ける。冷たい風が私に吹き付けた。その風に乗って聞こえてきた声に私は耳を疑った。


「好きです。岡田くんのこと、ずっと好きでした」


隣のクラスの人気者、宮城愛〈ミヤギアイ〉。

フワフワの長い髪の可愛い女の子。

でも…コウには私が…
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