ブナイレンアイ


「お金は?いくらですか?」




私の質問にななさんは笑い出した。





「いいのよ!お金なんて」



「でも!」


「いいの!」


困ってハルキ先輩に目を向けると、ハルキ先輩もお財布を出していた。



「俺がだすよ」


「ハルくんも、かっこいいところ見せようとしないの!カットモデルよ!こんなに可愛い子の髪切れるなんて嬉しいもの!」



その場はななさんに甘えることにして、店を出た。




「ハルくん!そのお金で、ユナちゃんに美味しいもの食べさせてあげなさいー!」




そんな言葉をかけて、ななさんは仕事に戻って行った。



それから、2人笑いあって、近くの公園に立ち寄った。



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