ブナイレンアイ

いつものように先輩は私を家まで送ってくれた。



告白はなかったかのように。




でも、去り際、驚くことを聞かされた。


「今週末、遊園地にでもいかない?その時に返事聞かせてもらいたい。俺を利用して、コウを忘れてよ」



先輩はニコッと笑い、帰って行った。




その日も次の日もその次の日も、私は考えた。



私の先輩への気持ち。




先輩はいつも私のために…そんな先輩に私は前と違う感情を抱いてる?



私は金曜日、答えを心に決めた。




明日の遊園地に向けて。
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