ブナイレンアイ



少し休憩すると、先輩は復活し、お昼ご飯を食べた。午後からは落ち着いた乗り物に乗るよう心がけ、私はメリーゴーランドを指差した。




「メリーゴーランド乗りましょう?」




そう言った私に、先輩は顔を引きつらせる。




「やだ。絶対やだ。恥ずかしい。やだ」



断固拒否する先輩を半ば無理矢理引っ張って馬に乗せる。




「先輩!それじゃ!」



私はその隣の馬には乗らず、先輩から3頭ほど後ろの馬に乗った。



「ユナちゃん!これ本当、1人で乗ってるみたいだし。やめよう」



「ほら先輩!動きますよー!」




私がニッと笑うと同時にメリーゴーランドが回り始めた。




私は素早くスマホを取り出し先輩に向かって構える。そして…




「先輩ー」




「んー?」






パシャ



振り返った瞬間に写真を撮った。
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