ブナイレンアイ




「まだ信じられないよ。ユナが隣歩いてるの」



先輩の私に対する呼び方が変わり、私もまた、ハルキと呼ぶようになった。ついでに、敬語も無しと咎められた。





「信じて?私はここにいるよ?」




私が笑いながら言うと、先輩がコツンと頭を叩く。




そんな空気がとても幸せだった。




あの人に声をかけられるまでは…


< 238 / 252 >

この作品をシェア

pagetop