ブナイレンアイ




「ごめん…なさい…」




「本当ごめん。今日は帰るよ」






「うん」



ハルキはそのまま帰って行ってしまった。





私は石田さんを振り向き、声をかけようとした。




でも、それより先に声を発したのは、石田さん。




「ごめんなさい。結局こうなってしまった…何も、聞かないの?私とハル君のこと」





「聞きません。ハルキを信じてますから。絶対、ハルキは私に彼の過去を話してくれる。だから、あなたからは聞かないです」




私と石田さんもその場で別れた。




< 247 / 252 >

この作品をシェア

pagetop