ブナイレンアイ

「嘘なんか…」

「それも嘘だな。わかんだよ。いっつもお前見てんから」


私に詰め寄る藤野くんを部長が抑えて、私の肩に手を置いた夕凪先輩が優しく微笑む。


「とりあえず保健室行こうね?」


「はい」


「そういえば岡田は?岡田いないのにユナちゃん連れてくのはどうよ?」


私の肩が動いたのを見落とさなかった人物が1人。

「コウと、なんかあったんだな?」


途端、私の目が我慢できないと騒ぎ出す。

「カナト?とりあえずそのくらいにしようか?ユナ、ケガしてんだよ?」
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