ブナイレンアイ

そして今、近所のファストフード店。

私は藤野くんと2人、向かいあっていた。


「そろそろさ、カナトって呼んでもいい時期かな?って、思うだけど?」


「カナト?」

「うん。俺はユナって呼んでる訳だし」

「わかった。カナト、ね」

「ん。ありがと‼︎‼︎」


名前ぐらいで喜びまくっているカナトを微笑ましく見ていると、カナトのケイタイが震えた。

「カオルだ…」


カナトの表情が曇った。
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