ブナイレンアイ
最後の部活。そう思えば思うほど、時間の経過が早く感じられた。
『ありがとうございましたー』
「じゃ、解散」
部長の声でバラバラに散っていくメンバーの中、近づいてくる人が4人。
もちろん、今朝のメンバーだ。
「帰りは、どうするだ?」
カナトが口を開く。
言うなら今しかない。直感的にそう思った。
「誰に送ってもらいたい?」
ハルキ先輩が面白そうに聞いてくる。
本当に今しかない。
「部長…で…」