呪鬼-ジュキ-
第弐章
余興
はぁ…
結局あの後全然眠れなかった……
「それにしても、なんで日本刀なんか…」
私の祖父は代々この街の歴史を祀る神社の神主をやっている。
でも、あんなお札が貼られた日本刀なんて今まで一度も見たことがない。
「帰ったら聞いてみようかな…」
「美〜紀!おはよ!」
「菜々。おはよう」
「朝から何辛気くさい顔してんの!」
やっぱ菜々にはバレバレか。
「実はね…」