呪鬼-ジュキ-
「あの、おじいちゃん…」
「その日本刀…」
「えっ、あ…これ…」
私は持ってきた日本刀をおじいちゃんの前に差し出した。
「これを、どこで手に入れた」
「えっと、朝起きたら布団の上にあって…」
「やはりお前は……」
そう言って何かを考え込んでしまったおじいちゃんに、菜々と顔を見合わせ首を傾げた。
「いや、しかし…お前が聞きたい事は他にあるのだろう」
…!
おじいちゃんの言葉は、問い掛けではなく確信だった。どうして分かったの…?
「…実は……」
少し戸惑いながら、ここ数日であったことを全て話した。