呪鬼-ジュキ-
100年前、この街のこの神社には一人の巫女がいた。
その巫女には生まれながらに妖術が備わっており、村人達からは大層拝められた。
『巫女様のおかげでこの村は安泰じゃ!』
『巫女様が悪霊を退治して下さった!』
『この村は恵まれておる!』
そんな平和を象徴したような村に、ある双子が産まれたことで状況は一変したのだよ。
『今日もまた死人が出た』
『あの双子が産まれてからこの村は可笑しくなってしまった』
『あの双子は疫病神だ!』
『いや、あの双子は鬼だ!鬼に違いない!』
『あの双子を産んだ母親も鬼なんだ!』
村人たちは口々に双子と、双子の母親を罵った。
『それならば巫女様に退治して頂こう!』
『そうだ!それがいい!』
『双子と母親を巫女様の元へ連れて行け!』
そうしてとうとう双子と、その母親は捕らえられた。
『お前達はこの村に必要ない!』
『巫女様!こいつらを退治して下さい!』