恋なんてしない…
「赤城君。いますか?」


図書室に入るときは他に誰かいるかもしれないので表の顔。

まあ…大抵いないのだが。


「いるよ。ってか、その喋りかた…なんかキモい」

「あんた…素直すぎ」

「素直のが良いでしょ。自分を隠してるよりはね…?」


ニヤけながら私を見ないでほしい。

正直言って

「キモい」

「んなっ‼︎失礼なっ‼︎」


その失礼な事をさっき私に言ったんだが?


「あ、なんか用事あったの?入って来るときに俺の名前呼ぶことなんて滅多にないじゃん」

「あー、そうそう‼︎聞きたいことがあったの‼︎」


すっかり忘れてた。
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