恋なんてしない…
「大丈夫…か?」

「だいじょ…う…ふぇ…う…」


どうしよう…涙が止まらない。

悠紀に優しくされた。

そしたら…涙が止まらなくなった。


グイッ…


目の前が真っ暗…
温かい…。

あ…私、悠紀に抱きしめられたんだ。

…気持ち良いな。

なんだか…幸せな気分になる。


悠紀は私が泣き終わるまでずっと静かに抱きしめていてくれた。


「なぁ…なにがあったんだ?」

「聞いて…くれるの?」

「ああ。もちろん」

「…実は…ね。中学生の時なんだけど…ね」

話し出したら止まらなかった。

悠紀には…伝えたかったんだ。

私の…過去を。
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