きっともう大丈夫
詩織はハルことが気になってしょうがない。
「彼は昔、働いてたお店の常連さん。」
「それだけじゃないよね」
うっ!するどい
「まーね。告られた・・・」
「あの人に?」
私は黙って頷く
「でも、見た感じすごく若くない?告白されたっていつの話しよ」
「・・・・・9年くらい前?」
「9年前って言ったら沙希・・・26くらいだよね・・・
で?その前野さん?彼はいくつだったのさ」
急に目の色が変わったのがすぐにわかる。
あー。こりゃ今夜はお泊りか?
深くため息をつきながら
「相手は・・・高2・・・だったんじゃない?」
言った途端詩織のテンションががーっとあがる。
とりあえず雄太を寝かしつけるわ!というと
無理やり寝かしつけ、戻ってくると
冷蔵庫から缶ビール2本を取り出し、私の前に勢いよく
ドンと置き目を輝かせた。
「最後まで聞かせてもらおうじゃないの・・・」
そして私はハルとの事をすべて話すはめになった。
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