沢山の気持ちを君に伝えます!!
あたしと明希は、まずお腹を満腹にしようと言う案が出た。
「…舞奈」
「ん?」
ラーメンを啜りながら、首を傾げる。
「…よく食べるな」
笑顔の明希。
あ、ココは女の子らしく違うの頼めば良かった。
よりによって…何故大盛り豚骨にしたんだろ…。
「…やってもーたわ」
「は?」
それはあたしのセリフでしょ!
今のは…やってもーたわ、は明希が言ったんだよ?
おかしいでしょ!
「…こっちこそごめん。お、女の子らしくないよね」
「…違うの!可愛いの!ほら、もっと食え」
「…明希、頭ぶつけた?」
明希が可笑しい。
どうして、大食いしてる女子に掛ける言葉じゃないでしょ!
「…俺は至って真面目だけど?」
「…あ、あそぅ?」
あたしは何時もの様に食べました。
はい。
何故かとても喜んでいらっしゃる。
「…あ、明希。あの恥ずかしいから見ないでよ」
隣を歩いていると、やたらとあたしをチラチラ見てくる。
「…更に可愛いね」
「…ん、服が?七逢が持って来たんだよ」
「…七逢?舞奈はシンプルな服も似合うんだね」
「…ま、まぁ?」
似合ってるって言われるのも、悪くないよね。
「…海行こう」
えぇ!?
あたしが声を出す前に、もう明希はあたしの手を握って走り出す。
反射であたしも走ってしまった。
ち、ちょっと!
ココ、ショッピング街じゃない!