沢山の気持ちを君に伝えます!!
隣の席の限島君!
「……で、ココはこーなるんだぞぉ?早妃川、これといてみろ」
ウトウトと窓側の席で目を閉じていると…、数学教師の斎藤先生に当てられた。
あたしはサッと黒板をみて…。
「……14675.145145…」
「おぉ!授業中は寝ないようになー」
周りからクスクスと言う笑い声が聞こえてくる。
あたしは無性に恥ずかしくなった。
正解したのに、眠ろうとしたせいで笑われるなんて…。
ノートを写しながら、羞恥に耐えていると……。
「…そこ、間違ってるよ」
「え?」
あたしがノートから顔を上げると…すぐ近くに、限島君の顔があった。
ち、ちかっ!!
あたしは恥ずかしくて、ちょっと仰け反る。
すると、それに気付いてか…ちょっと離れてノートを指差す限島君。
「…5xだよ」
あたしの答えは見事に間違い。
「ほんとだ…」
クラスでは限島君の次くらいには頭のいいあたし。
流石、限島君!
「…ありがとう、限島君」
あたしは嬉しくて、限島君に笑いかける。
すると、頷く。
そして…窓の外に目を映す限島君。
そんな姿も絵になるなんて…ちょっぴり羨ましい。
ちょっぴり…どころじゃないね!笑