沢山の気持ちを君に伝えます!!
「…え、」
予想外の答えに、思わずなんて言っていいか分からず。
そして、いつの間にか消えていた菅原。
…告白された人がいなくなり。
え?
俺、オッケーもらえたよな?
「…先輩!」
すると、息切れした菅原が走って来て居て…。
菅原はめっぽう長距離には向いてないらしい。
そして、俺にダイブした。
「…あたしも好き!あたしも好きです」
真剣に、一生懸命に言ってくれる菅原。
俺はプハッと吹き出す。
俺は菅原を抱きしめた。
嗚呼、ホントに安心する。
菅原だから、菅原だから…俺はこんなに安心する。
好きになったんだ。
「…結城先輩が…今さっき教室に来てくれたんです!先生は俺に任せとけって」
ユウ…。
きっとユウのことだから、女の子に囲まれているんだろう。
そして、ユウを怒る先生に…女の子が怒るって睨む。
それを想像出来ちゃうから、凄いよな。笑
「…好き」
「…先輩、大胆ですよ。あたしだって、今日…告白しようとしてたんですから」
顔を真っ赤に染める菅原。
「…え!?そーなの?」
俺は驚きで菅原の顔を覗き込む。
すると、案外…近くにあった顔。
「キス、していい?」
俺の顔は真っ赤だと思う。
「…いーですよ?あたしも先輩とキスしたい」
俺は菅原の唇にキスをする。
「「きゃぁーーーーーーー!!」」
女子の黄色い声。
俺は菅原を抱きしめて、
「菅原のこと、虐めた奴らいたら、容赦しねぇーーから!」
俺は指を指して笑う。
「やれやれ…」
ユウは手を顔の横で仰向けにして、あきれ顔。
ユウに感謝しなきゃな。
目の前には告白して、付き合えた彼女。