沢山の気持ちを君に伝えます!!
休み時間…。
限島君は珍しい位に焦って…スマホを持って教室の端に行ってしまった。
あんなに表情に出てる限島君を初めて見た。
…悔しい。
あたしはちょっと前を通り過ぎて見た。
すると…
「揺麻(ゆま)、なんだよあの弁当」
あたしは耳を疑った…。
だって、あの限島君がしたの名前で呼んでる。
しかも、お弁当のワード付き…。
あたしは…、
コレであたしの恋も終わったんだなぁ?
と思った。
彼女なんて居ないとばかりに思ってた。
なのに…なのに、限島君には大事な彼女がいた。
「拳ちゃん、帰ろー」
いつもは自分から誘わないけど…今日は一人で帰るのが恐くて…、拳ちゃんを誘った。
その時、限島君の表情が変わったことに気付かなかった。
近いのに、あの瞬間……いっきに離れてしまった距離。
隣にいるのに、なんでこんなにも遠いんだろう?