沢山の気持ちを君に伝えます!!
あたしは一歩前に出て、スカートを握り締めた。
「…………限島透流君がずっと…ずっと好きでした!」
そうだ。
あたしはずっと限島君が好きだった。
今日は泣いて、ちゃんと前を向くって決めたんだ。
「………どうか、あたしを振って下さい」
コレで限島君ともおさらばだ。
「…俺も!…俺も早妃川が好きだよ!!」
シン…とする空気に、逆らう様に声が聴こえた。
すると、猛ダッシュで体育館の端から、ステージ目掛けて走ってくる人。
あたしは放心状態で見つめる。