不意打ち男子のずるいとこ
「やっぱり...
彼女がいたんだね」
全て話し終えて、ハハッと笑うと。
「...バカ。
笑うな。こういうのはさ?
親友の私が胸貸してやる出番なの!」
って莉莎子に少し怒られてしまった。
何回莉莎子にお礼を言えばいいだろう?
そのくらい、私にとって莉莎子は大切な存在なんだ。
「うん...!」
大きくうなずいた私を見て安心したのか、莉莎子はふぅ〜とため息をついた。
「まさか守谷が寧位の机で寝てたイケメンくんで、風使だったなんて...」
世の中分からないわね、なんて言いながら少し考えてる。
「でもまあ...
感づいてはいたんだけどね?
寧位って守谷のこと好きなんじゃないかなって」
そう言って莉莎子はクスクス笑った。
えええええっ?!
嘘?!
「な、なんで?!
いつから?!?!」
そんな...。
そんなに私ってわかりやすいの?!