不意打ち男子のずるいとこ
「いつからだっけ...
ああ、寧位が文化祭のクラスの実行委員になったときかな?」
それって私が守谷に好きって自覚した時じゃん!!
そ、そんなに早く気づいてたんだ?!
もしかして私より早く気づいてたとか?!
「な、なんで言ってくれないの...」
恥ずかしいよ...。
「ん、
私の勘違いかな?って。
金田くんにも鈍いアンタが恋するわけないよなー...って」
んな?!
金田くんに鈍いって何よ...。
「案の定、恋してたけどね。
アンタ分かりやすいのよ!
目で守谷を追ってるし?
守谷見てうずうずし出すし。
...まあ、最近アンタらが話してるの見たことなかったから、それは不思議だったけどね」
“ 恋してたけどね ”
莉莎子の言葉に少しだけ赤くなる。
幼なじみにそういうこと言われるのってなんか照れくさいな。
でも、
分かりやすいんだね、私って...。
これからは気をつけなきゃ。