不意打ち男子のずるいとこ





「でもまあ...

アレは彼女じゃないでしょ」



ポツリ、と莉莎子の言ったひとことに、


「え?」


と反応しちゃう私。




彼女じゃないって...。




「どうして?」



「あー...

私みっくんといつもいるから分かるんだけど」




..........。

おーい。



傷ついてる親友にさりげなくノロケ出すなー。



「.....。」


「最初はイチャイチャカップルかと思ったけど。

なんか違うのよねー


話してるっぽかったし。



なによりボディタッチが全くなかった!!」



普通は手繋ぐとかね?


とつけたして腕を組む莉莎子。



...それを言えるってことは充くんと日頃ボディタッチしてるからよね?


ほんと、ラブラブカップル...。



ってそれはおいといて。




た、たしかに...

腕を組みそうな勢いに、私には見えたけど組むとこ見てないしな。




「しかもコンビニの前って何よ?」



カップルがとどまる場所じゃないわ。



と、さらに付け足す莉莎子。




なんか莉莎子って妙に説得力あるな...。









< 111 / 208 >

この作品をシェア

pagetop