不意打ち男子のずるいとこ





「冷たい守谷だってさ?

秘密知ってから見せてくれた、新たな守谷じゃん」




そんな暗い顔して文化祭に参加するなーっと言って、笑う莉莎子にこっちまで笑顔になる。


私の周りって、笑顔にしてくれる人がたくさんいる。



また大切なことを思い知らされた。





「でも...


金田くんが気がかりだなー」




半分まで飲んだオレンジジュースを、カタンとテーブルにおいて


少しため息まじりの莉莎子。




「好きな人がいるのになんで金田くんと文化祭回ることOKしちゃうの?」



さらに深いため息。


うう.....それ、は...。




「それは...

金田くんの話を聞くためで...」




ちょっと言い訳みたいになっちゃうな...。

なんて考えて、ボソボソつぶやくように言うと、





「は?」




と少しお怖い声が.....。






「それは大事な話って金田くんは言ってたのかな...?




...ネーイちゃん?」




り、莉莎子の目が.....!

怪しく光った!!!




これはやばいかも。









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