不意打ち男子のずるいとこ
「何に出るの?」
「イベントって言ってるでしょ?
.....もしかして知らないの?」
ええ、ごもっとも。
私の表情から読みとったのか、
「ほんと、鈍い」
と莉莎子に呆れられてしまいました。
「今年から始まる新しい企画よ!
もう〜〜〜これから楽しみすぎる!!」
さっきまで呆れ顔だったのに、
いつのまにか目がハートマークの莉莎子。
そ、そんな企画が始まるんだね?
楽しみじゃないか!!
「で?それは何なの?」
気になる気になる!!
ってちょっと前のめりになって、莉莎子に聞いてしまう私。
「は?
教えませ〜〜〜ん」
その日のお楽しみだよ!とつけたしてにんまり笑う莉莎子。
こ、答えてくれなかった.....!
じれったいな...もう。
すごくすごくその企画が気になるから、
何回も粘ったんだけど...教えてくれる気配はない。
ので、その日のお楽しみとしてとっておこうと自主的に折れました。
「寧位びっくりして倒れるかもね?」
その、莉莎子の言葉が胸に残った。