不意打ち男子のずるいとこ
「行ってくる」
「うん、それこそ恋する乙女だ!」
恋する乙女って!
莉莎子の言葉にちょっと笑ってしまった。
ふう。
ずっとしゃべってなかったから、どんな反応されるか不安だな...。
でも、
今日の勇気はもう捨ててやる!!
ってちょっとおかしい?
けどそのくらいの意気込みでいく。
守谷の席に一歩一歩近づくにつれてドキドキが増してくる。
よし、
深呼吸をすると私は守谷に声をかける。
「おはよう守谷!
聞きたいことあるんだけど今いいかな?」
ドキドキドキドキ.....。
緊張と、
守谷の反応が気になって。
鳴り止むことをしらない私の胸。
や、やばいな.....。
目の前にいるのが守谷だなんて考えただけでこれだもん。