不意打ち男子のずるいとこ
「そーなん?
何も見えなくなるん?」
って不思議そうな久留米くんの声も聞こえてきた。
「.....だから外したら役立たずになる」
も、守谷.....。
さっきまで瞬きしないくらい固まってたのに。
もう落ち着いてるし。
何でそんなに切り替えができるの?
「そっか〜
スーツ着てみればいいのに。
.....ね?新沢さん」
「へっ?!
...あ、そうだね!!
守谷似合いそうだよね!」
まさか私に話をふってくるとは思わず、マヌケな声が出てしまった。
恥ずかしい.....っ。
そんな私を見て、守谷がクスッと笑った気がした。
「新沢がそう言うなら着てみよーかな」
うん。
着てみなよ。
って、え?
「え?
.....えっ?!?!」
今守谷、なんて?