不意打ち男子のずるいとこ
って言うのは置いといて!!
そう。
昨日は金田くんと帰りました。
さ、帰ろう。って靴箱にさしかかったときに、金田くんとすれ違ってそのまま一緒に帰ったのだ。
一緒に帰るのを断る理由もないしね。
しかも同じ方向だし。
サッカー部休みだって言ってたし。
明日の約束について聞いておきたかったし。
という理由で帰ったのはいいけど浮かない顔してたんだね、私。
申し訳ない。
「そういえば先輩、
今日ってシフトどんな感じです?」
また考え事で、今絶対浮かない顔してる。
って思ったときに金田くんから質問がきた。
ってシフト?
あ、私がクラスの出し物で出る時間のこと?
「11時半までクラスの出し物にでなきゃいけないの」
「了解です。
あ、俺11時までなんで終わったら先輩の店で暇つぶしときますわ」
「ほ〜い」
私、なんてぬるい返事。
ん?待って。
金田くんが私のクラスの出し物に来る.....?
「だ、ダメ!!」
いきなり大きな声を出したからなのか、金田くんの肩がビクッと動いた。
「絶対ダメ!!」
断固拒否の私を見て金田くんが固まった。
「なんで?なんでダメ?」
不思議そうに私を見つめる。