不意打ち男子のずるいとこ
そりゃダメだよ!
恥ずかしいじゃん.....。
働いてるとこをクラス以外の顔見知りなんかに見られたりしたら!!
しかも私、コスプレしてるとこなんて見られたくないもん!
それをなんて言おうか考えてると、いつの間にか沈黙になっていて。
余計話づらくなってしまった。
「.......り......たんだ....」
「え?」
最初に言葉を発したのは金田くん。
だけど何て言ったのか聞き取れなかった。
しかもさっきより顔が曇ってる感じ。
「...いえ。
じゃ、11時頃にそっち行きますわ」
「うん...ってはい?
ダメだって言ったじゃん!!」
ちょっとだけ金田くんをにらむ。
「.....や、だから!
その顔は...もう.....。
いや、俺先輩がなんて言おーが行きますけど」
おどおどした金田くんだけどいくら言っても無駄って感じだ。
仕方ない、私が折れようじゃないか。